塩と油

46歳239日目。山国の喫茶店より

対等だとか
自分が上だとか
自分が下だとか思うから
焦りもするし
腹も立つし歯がゆく思う。

他人と自分を比べて
自分を縛っている。

気にするな、と思っても
気になって頭から離れない時はある。

そういうときは
神様だと思えば良い。
天災だと思えば良い。

格が違いすぎて
世界が違いすぎて
自分ではどうしようもない
自分ではどうすることも出来ない存在だと思えば受け入れるしかない。

受け入れれば
止まっていた足は動かせる。

今止まっているときでは無い。

***
浅い眠りが続き、
悪い夢が繰り返される。
決まって「何かから逃げる立場」に心の焦点が当てられている。
自分はいつだって淘汰される少数派だ。

旅館での宿泊会合。
食事の会では殺意向けてくる過激派。
会場には50人くらいいる人の目があるのでここでは手を出されないだろう。
早くて夜…自分の命は尽きるかもしれない。
覚悟を決めて部屋に戻る。
暫くして静かに入ってくる2名。
心配してくれた古い知人が裏口の鍵を持ってきてくれた。
それも仕組まれた事かもしれない。
この部屋で殺意を迎えるか、裏口から進むか。

一時的に匿ってもらっていたサーカス団にも手が及ぶ。
朝礼で団員が集まっていた中に入ってくる処刑人。
ピエロの姿でいる私は4mくらいの竹馬に乗って逃げるように舞台へと走る。

時代劇のような屋敷。
大半が和服の着物を着ているが
少数は洋服の制服を着て銃を持っている。
私ともう一人、一緒になって駆け足で進んでいる。
目立たないように。
でも見つかってしまったようだ。
片手で掴んだ塀に体重を乗せて飛び抜ける。

酒樽の中に隠れている。
辺りを捜索していた憲兵も諦めて引き上げようとしていた矢先、最後にと酒樽を調べはじめた。
少しずつ近づいてくる捜査の手。
間もなく…という所で酒屋の売り子さんが売り込みの呼びかけで憲兵達は帰っていく。

朝4:30
部屋を照らす行燈。
遠くで流れる水の音。
悪い夢を見続けたせいか
喉が乾いている。

朝5:50
心も身体も固くなっている。
起きよう。

浴場に足を進める。

朝6:30
湯で身体はほぐれ
光で意識は目覚めてきた。

朝7:00
朝の散歩がてら朝食を求めて外に出る。
外の空気は冷たい。
長袖で良かった。

北向観音の参道。
豊かな温泉なのだ、温泉があちこちで出ている。
飲料も出来るので手を器にして温泉を頂く。
ほのかに硫黄の香り。

朝8:00
冷えた肌と空っぽのお腹。
開店5分前から店の前で待機していた。
Garden Berry。
隠れ家的な喫茶店。

開店と同時に店内へ。
暖かい空調にクラシックBGMで心は和らぐ。

朝食にオリーブオイル・塩トーストとコーヒーで今日の元気を頂きます。
身体の内部から温めてくれる。

今日も無理しすぎず頑張ろう。

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