48歳195日。2段ベッドの上段より
絶望は、何度でも訪れる。
挫けそうな気持ちが、幾度も胸をよぎる。
それでも歩みを止めなければ
道は自然と形を変え、
なるようになる。
過ぎ去った感情は、
驚くほど早く消えていく。
終わってしまえば
まるで最初からなかったかのように。
寂しさを残しつつも、どこか救われている。
数日前の既知は、
数秒先の未知と同じほど遠く、
同じほど近い。
旅先の道を自転車で駆ける。
街を少し離れるだけで
世界は自分一人のものになる。
誰に見られることもなく、
ただ身体の声を聞く。
走り始めれば苦しさが立ち上がり、
諦めたい、逃げ出したい気持ちが膨らむ。
坂を登りきった先で待っているのは
名所の景色よりも
自分自身への小さなねぎらい。
帰り道は行きよりも軽やかで、
体感すれば半分以下の力で進める。
ふと、週明けの仕事を思う。
まだ準備は整わず、
週末に片付けきれる気もしない。
焦りと混乱が押し寄せる。
それでも、すべてを整えることはできなくても
最低限の備えはしておきたい。
そして知っている。
時が過ぎてしまえば、
この障害もまた、
驚くほど軽やかになるのだと。
***
朝5:50
そろそろ朝なのではないか。
朝を拒みたい。
カーテンを開けて時計をみる。
昨晩は就寝が遅かったからか眠りは浅い。
普段の感覚に戻ってしまった。
身体からは少し汗が出ている。
風邪注意報が頭に過ぎる。
朝6:35
朝6:50
朝6:55
朝食第1回戦の号令が館内に響く。
自動車合宿の生徒さんたちが動き出す。
朝7:30
汗ばんだ身体を洗い
疲れた筋肉を解す。
朝7:40
朝食第2回戦。
予報が変わって曇り空、と思えば
予報通りの雨が降り出す。
祭りを期待していた宿客の顔は曇る。
大雨となれば私も帰路への影響が出るので心配する。
しかしなるようにしかならない。
自分の出来ることを進めるだけ。
朝食に玉子焼きとトーストで今日の元気を頂きます。
今日も無理しすぎず頑張ろう。