炙りと燻し

46歳289日目。通勤中の電車より

火に魅入られて
今年も訪問させて頂いた火渡り神事。

冷たい空気の中で
柏手の音がよく響く。

参拝前にお酒を少し頂いてきた。

酔っぱらいの善悪を語るのは別として
神事にはお酒が欠かせない。
きっとお酒を飲むことで2つの効果があるからだと思う。

1つは一種のトランス状態になること。
神様に自分の意識が繋がれるかは分からないが
日頃、気にしている事には脱力し
目の前の事に集中し、深層意識に入っていく。
酔いが覚めてしまったら
表層意識には覚えていない事かもしれない。

もう1つ、痛覚を鈍らせてくれる効果もある。
丁度、寒い季節柄だ。
飲み過ぎは良くないが、寒さも紛れるというもの。

酔いの時間は直ぐに終わる。
寒さが自分を冷静にさせる。

去年に比べれば控えめとは言え
季節柄、寒い事には変わりない。

真四角の聖域を人々が時計回りに歩く。
無心になって。
高々と上がる炎と煙。

観音寺

お寺、ではあるが火渡りは神事の領域。
力の籠った言葉も
行われる聖域も
厳かな仕草も。

今年1年、
傷ついた自分を癒し
頑張った自分を励まし
慢心している自分に喝を入れる。
まだ、自分は成長途中なのだと。
驕るには未だ未だ早い。

***
朝5:00
目覚まし時計が動き出したが
直ぐにストッブさせる。
起きられる身体の状態ではない。
身体は重く、意識も大半が深く沈んでいる。

朝食間際に起動時間を延長する。

朝6:40
朝6:45
朝6:50
もう起きなくてはならないのに
身体は動けない。

朝はまだ来ていなんじゃないかとも思う。
それ程、朝を受け入れたくない。

朝6:55
朝7:00

朝7:05
妻が動き出した。
炊飯器の音が鳴った。

起きよう。
重たい身体を動かしていく。

朝食に蒸し魚(鯛と鯖)とカイワレ大根で今日の元気を頂きます。
今日も無理しすぎず頑張ろう。



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