棚の後ろと石の下

44歳343日目。通勤中の電車より

昨晩贈ったプレゼントに妻が喜んでくれた。
それだけで満足である。

ささやかなお菓子のプレゼント。
東京の会社らしい。
どこで製造しているのかが気になって調べると
工場は自分の地元町内だった。
何年も住んでいるのに知らないことは多い。

自分自身の事ですら
今更気づくことも少なくはない。
気づいた時は気分が高揚する。

世の中はまだまだ知らないことで溢れている。

***
捕まえたエビを紐の端に結ぶ。
エビを再び海へと放り投げる。
ここから意識はエビに変わる。
エビはエモノを探して泳ぐ。
見つけたタイの背中を掴む。
準備は整った。
タイは暴れ出す。
背中のお荷物を払おうとして。

長机を右脇に抱えての帰路。
まだ定時前に会社を出た。
後ろから会社の人からの声掛け。
自分も長机の目的は分からない。

植物は黙って活動をしている。
そこに植物自身の意識はある。
自分が気づかないだけ。

精密な時計。
数年に1秒も狂ってはいけない。
忠実な歯車は休むことはない。

朝6:00
意識が戻り始める。
昨晩の就寝からずっと浅い眠りだ。
ハッキリとした原因は分からない。
こういう日もあるのだろう。

朝6:50

朝7:00
もう起きよう。
今日も社会を回す歯車として。

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