45歳194日目。北国の山中より
爽やかな風が身体と心を触れて通り過ぎていく。
忙しくしがちな攻撃的な気持ちを和らげていく。
昨日は17kmを歩いた。
半分以上の距離は荷物を持っていたので訓練になった。
昨晩、披露した足をよく揉んだので今日も歩けれそうだ。
年次の行事を今回も済ませれたので心も大分落ち着いている。
悪く言えば、
「気が抜けてしまった」し
良く言えば
「憑き物が落ちた」だ。
空っぽになった心を
また詰め込んでいく。
最初に詰めるのは素敵なものが良い。
***
遮光カーテンを閉めると2段ベッドの空間は完全に個室になる。
個室内で照明を付ければ本も読めれるし
照明を消せば真っ暗な空間。
身体は動かしづらい点はあるが慣れるだろう。
深夜0:30
浅いのか深いのか分からない眠り。
何度か意識は現実に呼び戻されるが
普段よりも身体に負担が少ないように感じるのは光が少ないからかもしれない。
身体の状況は夢の世界にも影響する。
終わらない世界。
特定の事をする、もしくは
特定の事をしないと
最初の場所・時間に戻される。
意識と記憶は引き継がれている。
ここの世界に入り込んだ人達は皆そうだ。
戻されるまでの時間を少しでも長くできる選択肢を模索していく。
中には諦める人や狂っていく人もいる。
死んで戻ってこない人も稀に居るけれど大抵は最初に戻されている。
人々は次第に銃器を手に取り破滅的な活動を始める。
破滅的な行動自体は条件となっていないようだ。
朝4:30
同室の人の動きを感じる。
昨晩、雲海を見に行く話をされていた。
今日は天気が良いのかもしれない。
朝6:00
身体は休みたがっているが
折角の異国の地にいるので
起きよう。
朝6:30
外のテーブル席に座り
空と景色を無心で見る。
淡い空に白い雲が流れていく。
地上に流れている風は涼しく心地よい。
30m先の田んぼ道にキジが歩いていたが気配を感じ取られて田んぼの中に消えてしまう。
同室の方が山から帰ってきて状況を教えてくれる。
雲海は見れなかったらしい。
朝7:00
朝食第1回戦を終えた戦士達が旅立つ。
朝7:30
肌寒くなってきた。
1時間ほどのスローライフも終わり。
部屋に戻って布団の中に身体を差し込む。
朝8:10
朝食。
予定と違って空は明るい。
今日のお祭りに合わせてくれたのかもしれない。
今日はひと仕事片付けて
外に出よう。