糸と針

46歳190日目。出航の待合室より

たるんだ贅肉を削ぎ落として
最小限、最軽量の自分にする。

普段、許容してきたことも
シャッターを閉めて入店お断り。
24時間営業なんてとんでもない。

心も研ぎ澄まして
小音は聞き漏らさず
雑音は心に留めず。

それでも針の穴を抜けれるかは
分からない。

褒められて喜ぶことも
貶されて挫けることも
今は雑念でしかない。

今を生きるために
集中しよう。

余韻に浸るには
まだ早い。

***
深夜0:30
意識の目覚め。
まだ起きるには早い。

朝4:00
目覚まし時計が動き出す。
起きて行動するつもりだったが
身体は重たい。
何よりも夢の中では物語は途中なんだ。
30分後に動き出すことを
目覚まし時計と約束して
夢の中に戻っていく。

朝5:15
意識は半分夢の中。
現実にいる半分は起床時刻を気にしている。

そろそろ、かと思ってみた時刻は
とっくに過ぎていた。

危ない!
夢とか身体が重いとか
言っている余裕は無い。

予定には間に合うが
急いで準備はしなくては。

空はまだ薄暗いが晴れている。
直に太陽が明るくしてくれそうだ。
最後の駆け込みで
コオロギ達は大合唱している。

朝5:38
玄関の扉を閉めたら
旅のはじまり。

朝5:52
街に向かう電車。
始発であっても乗客は少なくない。
皆様、それぞれの一日を始めている。

朝6:15
空港に向かうバス。
このバスを逃すと間に合わないので駆け込み。
着席して安堵する。
後は空港での手続きのみ。

朝6:40
空港に無事到着して
搭乗手続き。

後は心を落ち着けていくだけ。





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