扉と鞄

45歳196日目。北国の空港より

本は意識を別の世界に自然に連れて行ってくれる。
困ったことは本の主人公が代行してくれるし
心強い助っ人も支えてくれる。
いつの間にか自分が本の世界の住人になっているのは自然なことだ。

旅は身体も心も別の世界が飛び込んでくる。
自分が物語の登場人物であり
主人公でもある。
困ったことは自分自身で判断しないといけないし
自分が行動しても助っ人となってくれる確証は無い。
それでも人は旅に出る。
世界を少しでも知れれば旅は成功だ。

旅先の図書館で本を読む。
旅と本のコラボは物凄く贅沢なことなのではないだろうか。

読んだ本は「ふしぎの国のバード  作:佐々大河」
鎖国から開国したばかりの日本に
世界的有名な女性旅行者が旅する話。
江戸から蝦夷に旅をする。
フィクションかと思ったら実話でした。
まだまだ世界は知らないことで溢れている。

***
旅の最終日だと思っていたのに
昨日はバタバタとなり
まだ旅は終わっていない。

台風の影響で予定していた昨日の飛行機は欠航となった。
東京発の新幹線は17時以降見通し立たず、
新幹線で帰る案も難しかった。

翌日(今日)朝一の出航に変更して急遽、宿泊場所を探し
空き室残り3室となっていたホテルに素泊まりで予約できた。

再びバスと電車で花巻駅まで戻る。
ホテルの部屋に入って
疲れが全身に感じる。
何時になく弱気になっている。

よくよく思い返してみると
朝食をとってから10時間、何も食べていなかった。
アドレナリン切れではなく
単純なエネルギー切れだった。
直ぐに身体は動かなくなった。
***

朝4:45
夢を見ていたが忘れてしまった。
まだ起きるには早い時間だ。

朝5:00
浅い眠り。
台風で帰れる確証は無いが
寝過ごしたら帰れなくなることは間違いない。
しかし身体は休めないといけない。

朝5:15
朝5:30
朝5:45

朝5:55
そろそろ起きよう。

あまり食欲はないが
昨晩スーパーで購入したお惣菜をいただきます。
食べれる量に対して多くなってしまった。

朝6:30
入浴して冷えた身体を温める。

朝7:00
帰路の方法を再確認。
飛行機の出航はまだ確定はしていない。

チェックアウトしたホテルの外は
笑えるくらいの大雨だった。
不安がよぎる。

朝7:30
列車点検で電車は5分遅れ。
物語は盛り上がってきた。

朝7:40
空港に向かうバスを待つ。
風が強くなってきた。
樹木の葉や花は大きく揺れている。
暴力的な風になすがままだ。

朝7:54
遅れていたバスも到着。
あとは出航できるかが決め手。

朝8:00
空港で搭乗手続き。
まだ出航するかは確定していない。
乗る予定の飛行機は上空で着陸を見計らっている。

無事に着陸、
そして私も出航出来ることを願う。


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